にいがた地鶏「翠鶏」出荷始まるワークセンター西海 人気高まり手応え2016年11月29日 13時01分 更新 ![]() 糸魚川市道平のワークセンター西海(吉井人光センター長)は28日、飼育している糸魚川産のにいがた地鶏「翠鶏(みどり)」の出荷を始めた。12月5日と合わせて約600羽が出荷される。
にいがた地鶏は県在来の天然記念物「蜀鶏(とうまる)」をルーツとし、飼育日数や飼育する広さなど細かい規定がある。同施設は平成22年から飼育を始め、施設を利用する知的障害者が世話を行っている。
今回出荷した翠鶏は8月から飼育している。同施設は通常のにいがた地鶏より長い110日以上飼育して歯応えやうまみを出し、餌も自家製のコシヒカリを使っている。直売にこだわり、出荷後の処理は市外の食鳥処理施設で行うが、糸魚川に戻して状態を確認してから販売されている。
翠鶏を中心に糸魚川産の食材を詰め合わせた鍋セットやパン、ハンバーガーなども作られ、人気が広がっている。また、今月半ばに新潟市で開かれた食の見本市「フードメッセ」に出店して多くの関心を集めた。吉井センター長は「(値段が)高くてもいい物を求める方が市内外で増え、浸透してきている」と手応えを感じている。にいがた地鶏の中でもブランド化が進んでいる。
同施設の養鶏場は600羽ずつを年3回の飼育が最大となっている。今冬も県とひなの供給を交渉して飼育する予定だが、人気の高まりとともに出荷できる翠鶏の数が不足がちになってきており、初めて年3回飼育を行った昨年も2カ月間ほど不足の時期があったという。
また、翠鶏は市外で処理するため冷凍が必要だが、市場では冷凍していないものの、需要が過半数を占めているという。吉井センター長は地元の企業などに翠鶏の飼育に参入してもらい、糸魚川市に食鳥処理施設を造ることなどを今後の希望として話した。そして「増産できれば値段は下がる。地元の協力で糸魚川の特産品にしていきたい」と意気込みを語った。 (この記事は3640人に読まれています) ◇11月29日 そのほかのニュース
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