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歴史資料の数々、博物館に

妙高市の吉越さん、7件41点を寄贈

2012年6月22日 11時30分 更新

歴史資料の数々、博物館に

 妙高市姫川原で古美術、民具などを商う吉越俊勝さん(65)はこのほど、上越市立総合博物館に歴史資料7件41点を寄贈した。幕末期の銃の弾丸や、寺内での瞽女公演をとがめられた寺のわび状など珍しい品も含む。いずれも江戸や明治期の生活、人々の息遣いが感じられる品だ。

 

 高田藩発行の関川関所通行手形は寛保2年に発行、天保13年に改めて下された木板で、「八右衛門」方の「女三人」の通行を保証する。寄贈の品々を調査した総合博物館の花岡公貴学芸員によると、関所近隣の農民が自宅から田畑に通うにもこうした通行手形が必要だったという。

 ふすまの下張りから発見された林泉寺関係の文書には、高田、寺町の妙照寺が禅宗寺院の監督をしていた林泉寺に不始末をわび、今後の善処を誓う1枚がある。定まった瞽女宿ではない妙照寺で瞽女の演奏を許したことが問題となったらしい。

 吉越さんが六日町で入手したという銃の弾丸や火薬調合具は戊辰戦争に巻き込まれた人々の緊張ぶりをうかがわせる。先のとがった弾丸は、銃の筒内をらせん状に溝切りし弾の直進性を高めるライフル銃に使用された。未使用の1発で輸入品。ほかに日本でも作られた滑空銃用の鉛製球形弾が20発。はんだ付けされたブリキ製の弾丸携行箱はおそらく外国製。薬きょうなどに火薬を計量して詰める小さな漏斗(ろうと)や1センチ角ほどの升も珍品。和紙に包まれた火薬原料の硝石もそろっている。

 ほかに質屋の株札、明治元年に川浦民政局が発行した長寿者褒状、今町の船木権吉が使用した双眼鏡などが寄贈された。

 「私も年なので地域の歴史にかかわる品を役立ててほしい」と吉越さん。花岡学芸員は「なるべく早い時期に市民に公開したい」と話している。

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