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保阪邸で「紅葉・庭の散歩」

26日まで一般公開、「怡顔亭」も

2012年11月25日 13時00分 更新

保阪邸で「紅葉・庭の散歩」

 上越市戸野目の旧地主屋敷、保阪邸を公開する「紅葉・庭の散歩」が催されている。26日まで。各日とも午前10時から午後4時まで。コーヒーまたは抹茶券付きのチケットは800円。

 落ち葉が進んでいることから当主の保阪洋子さんの計らいで、非公開の来賓用邸宅「怡顔亭(いがんてい)」も急きょ会場に含まれた。現在はある企業が所有しているが協力を得ての公開。領主級の来訪以外は通さないと言われた大門が約100年ぶりに開け放たれた。

 以前の建物焼失後に9代当主、保阪潤治が3年の月日をかけ、明治43(1910)年に落成した客殿は「400坪」と称される豪邸。内部は一見、簡素な書院造りながら、使用部材は現代では調達不能なほどの銘木ぞろい。

 玄関は京間2間幅の唐破風(からはふ)屋根で格天井。中廊下の長押(なげし)には長さ17メートルの正目杉が横たわり、支える柱も四面柾の杉。庭に面する濡(ぬ)れ縁、庇下の長押もシボが美しい杉の丸太が渡され、もちろん継ぎ目はない。縁側の床板はすべて玉杢(たまもく)のケヤキで埋め尽くされる。庭には全国から取り寄せた名石が何気なく配される。

 地域の有力農民や高位の人をもてなすサロン、集会施設としての建物は富や権勢を誇る目的ではなく、人々の気持ちを和ませる文人趣味で構想された。亭の名「怡顔」もその証し。陶淵明の「帰去来の辞」からとられ、温かな家庭で独酌すればおのずから「顔が怡(よろこば)される」の意味を込めた。明治末の地主文化がうかがわれる。

 場所などの問い合わせは保阪さん(電080・5484・5725)へ。

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