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児童文学者・高田瞽女研究家、市川信夫さん死去

功績たたえ、急逝を悼む

2014年10月24日 14時00分 更新

児童文学者・高田瞽女研究家、市川信夫さん死去

 児童文学、童話作家で高田瞽女(ごぜ)研究家として知られる上越市大手町の市川信夫さんが23日、死去した。81歳だった。残した足跡の大きさと温厚篤実な人柄、功績をたたえ、急な死を悼む声が寄せられている。

 市川さんは新潟大教育学部を卒業後、小学校教員になり、その後盲学校や養護学校など障害児教育に志を向けた。定年退職後は知的障害者の通所作業所の所長を経て、上越保健医療福祉専門学校の校長に着任。同校名誉校長で、上越市文化財審議委員、同市の市史執筆委員、終末ケア「ビハーラ」理事などを歴任した。気鋭の執筆家でもあり、本紙上越タイムスの前身の上越新聞の草創期にコラムを担当。地域密着の新聞づくりを支援し続けた。

 父親が瞽女研究の第一人者だった市川信次さんで、高田盲学校の教師になった頃から瞽女研究に着手。多くの図書、資料を発表し、NPO法人高田瞽女の文化を保存・発信する会の理事長としても、顕彰活動と高田町屋に「瞽女ひと間の美術館」を整備する市民運動の先頭に立っている。

 作家としての経歴も幅広く、短編童話「びわの実学校」のデビュー作以来、「雪と雲の歌」「雪国から」「蓮の愛 良寛と貞心尼」などの著書があり、紙芝居「どんどやきにはかえってきてね」、ふるさとかるたの製作、まんが日本むかしばなし原作「貧乏神なんかこわくない」の作品も。映画化された小説「ふみ子の海」は、発表翌年の平成元年の児童福祉文化賞を受賞。受賞祝賀会に合わせ自ら作詞したテーマソング「心があればいつかは会える」が歌い継がれている。

 長男の林太郎さんは介護漫画家として活躍中で、良寛の漢詩を解釈した近著を林太郎さんの挿絵とともに合作出版することを市川さんは楽しみにしていた。出版は間に合わなかったが、部分的にまとめた冊子が26日の葬儀の会葬者に配布される予定。

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